NTT Com、ID管理サービスに生体認証を追加--スマホから顔や指紋で本人を確認

藤代格 (編集部)

2019-02-15 07:00

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com、千代田区)は2月13日、開発、提供するID管理サービス「ID Federation」に、生体認証を活用できるメニューを追加した。スマートフォンへの専用アプリを提供し、顔や指紋、声紋で認証できる。2月13日から提供する。

 生体情報をベースにしたオンライン認証の標準規格「FIDO」に準拠した、生体情報の照合が可能な「ID Federation生体認証メニュー」専用アプリを独自開発。利用者本人の端末にインストールし、顔や指紋などの生体情報を登録すると、ID Federationと連携するウェブサービスやアプリケーションにログインする際に活用できるという。

 認証における通信には暗号化された鍵情報を活用し、結果のみを認証サーバに送信。生体情報はサーバに保管せず、端末内に限定されるという。利用者本人が所有する端末に結びついた暗号化鍵情報と、利用者本人であることを証明する生体情報を併用し、強固なセキュリティを実現するとしている。

生体認証メニュー概要(出典:NTT Com)
生体認証メニュー概要(出典:NTT Com)

 認証サーバ、端末側のアプリ、それらの運用保守などを含めたサービスとして提供し、料金は個別見積もり。

 ID Federationは、シングルサインオン(SSO)、アクセス制限や多要素認証など、ユーザーのID管理ができる認証サービス。Office 365やG Suite、BoxなどのSaaSアプリ、オンプレミスアプリやマイクロソフトのディレクトリ管理サービス「Active Directory」と連携できるという。IDアクセス管理を提供するPing Identityの技術を一部に採用しているとしている。

ID Federation概要(出典:NTT Com)
ID Federation概要(出典:NTT Com)

 NTT Comが提供するSaaSへのSSOやID、パスワードの認証、アクセスやIDの管理などができるBasicプランは、IDごとに税別月額利用料100円から。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]