AIに敏感な外資系、ビジネスに実利用--データの分析や活用進まない日系企業 - (page 2)

藤代格 (編集部)

2019-02-25 07:15

 小規模企業がデータの管理や分析が手薄になりがちな要因の一つに、データ管理に割ける人員不足があるという。深刻化が予想され、企業規模にかかわらず、いかに業務効率を上げて従業員への負担を軽くするかが大切になると分析。業務効率を高めるためにデータを自動分析するAIが重要な役割を担うと説明している。

 現在すでに人手不足、または今後人手不足が予測される分野は、外資系企業、国内企業ともに「営業、販売、サービス」が1位。一方、約80%近くが同分野を「AIが人間の業務を代替するようになる」と予測したという。「営業、販売、サービス」分野で懸念される人材不足は、AIのサポートによって業務効率を改善すれば解決できる可能性が高いとしている

人手不足が予測される分野(出典:SFDC)
人手不足が予測される分野(出典:SFDC)

 販売、営業、サービスに必要な顧客情報の管理と分析への取り組みの項目では、外資系企業の48.6%が取り組んでいると回答。国内企業は34.3%で、データの管理、分析は外資系が大きくリードしているという。国内企業においては17.2%が「まだ取り組んでいないし、これから取り組む予定はない」とも回答しており、データの管理や分析への意欲が低いことがわかるとしている。

顧客情報の管理、データ分析への取り組み状況(出典:SFDC)
顧客情報の管理、データ分析への取り組み状況(出典:SFDC)

 顧客関係管理システム(CRM)に利用できるAIの認知度は、全く知らないという回答が国内企業は33.7%、外資系企業では25.8%。CRMに利用できるAIの認知度は外資系企業の方が高いという。

 「もしCRMに利用できるAIを使用するとしたらどのような機能を使用したいか」という質問も外資系企業の回答率が高く、使用したい機能が具体的にイメージできているという。「そのようなAIを導入済み」、「今後導入を検討する」をあわせると外資系企業は57.6%、国内企業で49%で、外資の方がCRMに利用できるAIの導入に積極な傾向があるとしている。

利用したい機能(出典:SFDC)
利用したい機能(出典:SFDC)

 現状は身近なAIに対する認識、ビジネスにおけるAI活用ともに外資系企業が一歩リードしていると総括。国内企業はAIの導入率も今後の導入意向も低く、この差が開いたままでは、企業間の経営格差に結びつく可能性があると指摘。

 人手不足に対する打ち手としてもビッグデータを管理、分析するAIの活用は有効だという。特に深刻な人材不足が予測される「営業、販売、サービス」での顧客情報管理業務などは、AIへの代替で大幅に負担が軽減できるとしている。

 調査の対象は全国の社員数100人以上の外資系企業と日系企業の正社員で、サンプル数は1032。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]