シー・アイ・シー(CIC)は、基幹系システムのデータベース基盤に「Oracle Database Appliance」(ODA)を採用した。導入・運用全般の技術サポートを行ったアシストが2月20日に発表した。システム構築は日立製作所が担当する。
CICは信用情報照会サービスを主要業務としている企業で、信用情報が7億件、日々数百万件のデータが照会、登録されている。同社は、夜間バッチで行うデータの登録・更新処理が長時間化していたことから、基幹システムについて特定のデータベース機能への依存低減とコストの適正化を目指し、2017年12月からシステム刷新の検討を開始した。
ODAについては、リレーショナルデータベース管理システム「Oracle Database」に最適化されたアプライアンスであることや、利用規模を広げながら同時にコスト適正化と性能課題解決の両立ができることを評価。2018年7月にOracle Databaseの継続利用を決定し、今回の導入に至った。
製品導入で見込まれる効果としては、システムに必要なプロセッサの能力に応じて費用を支払うオラクルのライセンス方式を使うことで、既存システムと同等スペックの汎用サーバで構成した場合と比較して、データベースソフトのライセンスコストを適正化できることが挙げられている。
また、ODAの持つ潤沢なハードウェアリソースとOracle Database Enterprise EditionのオプションであるPartitioningやDiagnostics Pack、Tuning Packなどの活用により、性能課題の解決が期待できる点、アシストが提供するサポートサービス「Premier Support for ODA」などの活用により、基幹システムに欠かせない質の高いサポートが期待できる点なども決め手となった。