Intelは米国時間2月27日、ファームウェアのセキュリティをテストする新しいオープンソースツール「Host-based Firmware Analyzer」(HBFA)を2019年第2四半期にリリースする計画を明らかにした。
この新プロジェクトは、UEFIベースのファームウェア用のセキュリティテストツールで、サンフランシスコで来週開催されるセキュリティカンファレンス「RSA 2019」で正式に発表される。
Intelが提供に向けて取り組んでいるHBFAプロジェクトのほか、ファームウェアのセキュリティをテストするツールとしては、「CHIPSEC」や「Intel Intelligent Test System(ITS)」「Excite」「Simics」などがすでにある。
Intelによると、HBFAが他のツールと異なるのは、特定のプラットフォーム向けに統合されたり搭載されたりする前に、ファームウェアのソースコードをテストするのに使うために設計された点だという。
HBFAの役割は、ファームウェアのプログラマーが、開発の最初の段階で脆弱性を見つけるのを支援することにある。開発サイクルが進むと、脆弱性を修正するのがさらに困難になり、時間も掛かるからだ。
Intelは27日の報道発表で次のように述べている。「統合前に問題を減らせるよう、Intelは新しいオープンソースツールのHost-based Firmware Analyzer(HBFA)を開発した」
「この環境では、開発者のOS環境でUEFIやUEFI PIのドライバの高度なテストが可能になる。このテストスイートは、一般的なファジングフレームワークやシンボリック実行、アドレスのサニタイズ、コードカバレッジレポート、故障注入および故障追跡の手法を用いたテストに、既存のオープンソースツールを利用する」(Intel)
さらにIntelは、「HBFAは、TianoCoreの『EDK II』をベースにしたファームウェアの構成要素向けにスタブインターフェースを導入する。また、『AFL』『Peach』『KLEE』のようなツール向けにインターフェースを拡張し、システムの統合前にファームウェアの構成要素に関するテストケースを実行する」とも述べている。
提供:Intel
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。