LinkedInが、求職者の収入アップを支援する「LinkedIn Salary」ツールに新しい機能を加える。現在の仕事と将来の仕事の報酬をより詳細に比較できるというもので、米国、英国、カナダで、現時点の給料を登録したユーザーに提供される。LinkedInのデータによると、プロフェッショナル人材の約70%が採用プロセスの最初で給料を教えてもらいたいと思っているという。LinkedIn Salaryでは、採用情報を探すユーザーに「今よりも高い報酬が得られそうな仕事」に関する情報を提供する。
LinkedIn Salaryは2016年にスタートしたサービスで、現在ではLinkedInのサービスポートフォリオにおいて主要な機能となっている。また、LinkedInの適切な人材を適切な機会と結びつけようと試みる「Economic Graph」の取り組みでも重要な役割を果たしている。目標は、サービスを拡大して、どこで働くか、何を学ぶか、どうやってキャリアを進化させるかなどについて、より精度の高いレコメンデーションを行うことだ。
今回のLinkedIn Salaryの拡大は「Your Commute」や「Premium Career Insights」などの求職者向けサービスの延長となり、潜在的な仕事がその人のキャリアにとって最善のステップかどうかをより包括的に見ることができるという。
LinkedInはSalaryサービスをGlassdoorの代替として位置づけようとしている。Glassdoorは企業レビューや給与情報を軸にした採用情報検索サイトとして独占的な立場にある。LinkedInの強みは、候補者のデータベースを持っていることだ。れれLinkedInはまた、LinkedIn Salaryの提供地域の拡大も進めており、同日、世界10以上の国で利用できるようになったことを発表している。
LinkedInは並行して、数週間前より人材採用担当者向けサービスのポートフォリオを構築してきた。LinkedInは2月に人材採用担当者向けサービスのポートフォリオを再構築し、「Recruiter」「Jobs」「Pipeline Builder」など採用に関する製品全てを、単一の共通プラットフォーム「Intelligent Hiring Experience」上に移動させたことを発表した。Intelligent Hiring ExperienceはLinkedInの既存のデータを利用して、採用情報と求職者について役立つ情報を導き出す。目指すのは、人材採用担当者が効率よく、より適した候補者を探せるようにすることだ。新しいプラットフォームは2019年夏に、10以上の新機能とともにローンチする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。