SAP、「Analytics Cloud」強化--さらなるインテリジェントな機能追加

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-03-20 10:45

 SAPは米国時間3月19日、「SAP Analytics Cloud」のエンハンスメントを発表した。新しいスマートなアナリティクス機能、コラボレーティブなエンタープライズプランニング機能の強化、新たなデータソースの追加などがその内容となる。Oracleがスムーズなワークフローとデードリブンなインサイトを実現する独自のインテリジェンス機能を加えたのと同じタイミングとなった。

 最新の機能を利用して、ユーザーは自分たちのデータについて自然言語で問い合わせることが可能になる。また、「スマートディスカバリー」機能を利用して自社のデータに関するインサイトを自動で得ることもできる。「スマートディスカバリー」機能では、主要なインフルエンサーの発見やシミュレーションの実行などが可能だ。さらに、「スマート予測」機能を利用して、アナリストはモデルをトレーニングし、将来の成果を予測できるようになる。

 エンタープライズプランニングでは、ライブコネクティビティ機能を強化した。これによりSAP Analytics Cloudのユーザーは企業全体にわたる複雑なプランニングプロセスを結びつけてエンドツーエンドのビジネスプランを作成できる。また「Microsoft Excel」などSAP Analytics Cloud以外のツールを使ってビジネスプランを作成したり調整することも可能となった。

 また、Analytics Cloudでは新たに100以上のデータソースにアクセスできるようになっており、合計のデータソースの数は250以上となった。「SAP BusinessObjects」ソリューション、「SAP HANA」ビジネスデータプラットフォーム、「SAP Business Warehouse」アプリケーション、「SAP S/4HANA」「SAP S/4HANA Cloud」「SAP Marketing Cloud」などのソースから、クラウドとオンプレミスの両方にあるデータにアクセスできる。

 SAPが1月に発表した2018会計年度第4四半期のクラウド事業は堅調だった。新規クラウド受注は前年同期比25%増の7億3600万ユーロだった。クラウドのサブスクリプションとサポートの売上高はIFRSベースで前年同期比41%増の14億1000万ユーロとなっていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  2. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  3. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]