PCやIoT機器のトラブル解決を事業としている日本PCサービスは、同社に寄せられた約16万件の相談内容を分析した結果を発表した。
これによると、2018年の相談内容のトップは「PCが起動しない」で、次いで「ネットがつながらない」「設定ができない」「ソフトウェア関連トラブル」「電源が入らない」が続いた。
2018年の相談件数は、2017年の98%と、ほぼ横ばいだった。その中でソフトウェア関連の相談が前年より11%増加し、「ウイルスに感染した」「メッセージが表示される」が前年比131%と大きく増えた。この相談内容については、大手企業のロゴが記載された画面に「ウイルス感染している」「あなたのパソコンは壊れた」「ブロックされている」などの警告文とフリーダイヤルが載っていたため電話をすると、カタコトの外国人に遠隔操作をされ、金銭をだまし取られたといったものが多かった。被害額が10万〜20万円以上となったケースもあったという。
また相談内容の中には、2018年9~10月に、「大手を名乗る知らない人から電話がかかってきて、遠隔操作をされた」「クレジットカードの番号を教えてしまった」という問い合わせもあり、新しい詐欺も発生していると指摘している。