Googleの各種サービスを使っているなら、「地図も『Google マップ』一筋!」という方は少なくないのでは。私もそんな人のひとりである。
新規訪問先へのルートを調べるとき、最短・最速で移動できるルートを探すとき、出張先でルートを考えるときetc.常にお世話になっているのがGoogle マップだ。まったくもって“浮気”はしない。それくらいに快適な使い勝手がたまらない。
2018年にGoogle マップの便利技を上半期と下半期に分けて紹介してきた。本連載もそれに続き、業務効率化・合理化に役立つGoogle マップ便利技を3つずつ4回にわたって紹介する。今回はその第4回目で、「iPhone SE」で使う場合を想定。
1.出発前の通知を設定して、時間管理を失敗しない
前回、「通勤」タブを最適化して、移動時のストレスを減らす小技を紹介した。今回は通勤に関する通知を設定する方法を詳しく取り上げたい。
Google マップに自宅や職場の住所などを登録しておけば、「◯時◯分に出発した場合、◯時◯分に到着する」というように、出発時間・到着時間の候補が自動的にいくつも表示される。
それらを自分でチェックして出発すれば良いのでは?という意見もあると思う。でも、時間管理が苦手だったり、朝の慌ただしい時間帯にうっかりしてしまったり……ということもあるだろう。
そんなとき、出発時間の通知が来る仕組みを作っておけば、家を出る時間を間違えたり、遅刻したりするのを予防できるだろう。
設定方法は簡単だ。スマホ本体の「設定」から、Google マップアプリの「通知を許可」した上で、Google マップの「設定」→「通勤」から、または「通勤」タブ上にある3つの点が横に並んだボタンをタップし、「通勤設定」へ進もう。
次の画面で、自宅と職場の住所、通勤手段、職場への経路、自宅への経路、通勤時間(職場に着く時間、職場を出る時間)を登録し、「通知情報を受け取る」をオンにするだけ。
仕組み化しておくと、出発時間になると「職場への出発情報」の通知がスマホに届く。これでタイムマネジメントは完ぺきに近づくはずだ。
2.通勤時以外でも出発時間を通知して、時間の失敗を少なくする
時間の通知機能は、通勤時に限らず使うことができる。目的地までのルートを出した後、画面右上にある3つの点が横に並んだボタンをタップし、「出発時間の通知を設定」へ進もう。
この画面では、出発時間または到着時間を選択して設定できる。たとえば、「目的地Aに本日15:00に到着する」ことを想定して日時を選択すると、「15:00に到着するには14:39に出発する必要があることをGoogle マップがお知らせします」と表示される。
問題がなければ、下の「通知を設定」をタップ。1で紹介したように、スマホ本体の「設定」で、前もってGoogle マップアプリの「通知を許可」しておけば、特定の時間に通知が来るようになる。
3.訪問箇所の記録を管理して、再訪したい場所リストを作る
言うまでもないことだが、Google マップはとても賢い。ロケーション履歴(※)と検索履歴から見つかった場所を「訪れた場所」として記録している。
※Google アカウント ヘルプにある情報を元に説明すると、「Google アカウントにログインしている」「ロケーション履歴がオンになっている」「端末の現在地送信機能がオンになっている」の3条件を満たすモバイル端末を持って移動した際に保存される、訪問した場所の履歴のこと。
検索ボックス左端にあるボタンをタップし、「自分の投稿」へと進もう。このページを見たことがあるだろうか。履歴の精度の高さに驚くから一度チェックしてほしい。
自身が住所を入力して検索した場所、店名を入力して検索した店などが、何日前に訪問したという日付と共に記録されているのだ。並び順は日付順とも限らないが、スクロールしていくと1カ月以上前に訪れた場所も記録として残っている。
ここでおすすめしたいのは、訪れたなかで気に入っている場所、もう一度行きたい場所などに星を付けたり、口コミ、写真を追加したりすることだ。訪問しっぱなしにしておくのはもったいない。
スマホ本体の「設定」で、Google マップアプリの「写真」→「読み出しと書き込み」をオンにしておくと、その場所で撮影した写真が自動的に追加されることも知っておこう。
今回は2019年3月時点で利用可能な機能を紹介した。今後もGoogle マップはより良い形にバージョンアップしていくことだろう。直感的な使い心地のGoogle マップを活用しながら、自分なりの便利な使い方を模索していただきたいと願う。また良きタイミングで、新たな小技をご紹介したい。