MS、メッセージングサービス「Kaizala」を「Teams」に統合する計画を明らかに

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-04-05 10:55

 Microsoftは米国時間4月4日、大規模グループ向けのメッセージングサービス「Microsoft Kaizala」を、グループチャットサービス「Microsoft Teams」に取り込む計画を明らかにした。Kaizalaは、電話番号ベースのサービスで、「Android」および「iOS」向けのモバイルアプリが提供されている。より多くのファーストラインワーカー(現場の最前線で働く人々)が同社の製品やサービスを利用するよう促す戦略に沿う動きだと言える。

Microsoft
提供:Microsoft

 Kaizalaはインキュベーションプロジェクト「Microsoft Garage」として始まり、当初はインド市場向けの生産性ツールだった。その後、Microsoftは提供範囲を拡大し、「Kaizala Pro」を世界28の市場で「Office 365」の商用プランの一部として利用できるようにしている。

 またMicrosoftは同日、世界の180を超える市場で40言語に対応したKaizalaの一般提供を、「Microsoft 365」および「Office 365」のすべての対象顧客に向けて開始したと発表した。

 同社は「われわれはKaizalaの機能をTeamsに統合しようとしている。この統合は今後12〜18カ月をかけて段階的に実施していく。KaizalaとTeamsの統合ロードマップに関するさらなる詳細は今四半期中に発表する予定だ」と述べた。

 Teamsへの統合が実現されるまでの間にも、Kaizalaに対して複数の新機能が追加されている。会話内で個人へのタグ付けを行う@mentions、1対1のチャットやグループチャットで送信後1時間以内のメッセージを削除する機能(グループの管理者であれば何時間前のメッセージでも削除できる)、新たなKaizalaウェブアプリなどがある。このウェブアプリは現在パブリックプレビューとなっており、今四半期中にKaizalaの全ユーザーが利用可能になる予定だ。画像のアノテーションやビデオ通話などの機能も追加される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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