企業向けクラウドストレージ「Dropbox Business」がユーザーとデバイス、アプリを管理できるID管理サービス「Google Cloud Identity」に対応する。4月5日から利用できるという。同日、Dropbox Japanが発表した。
Cloud Identityは、Googleのログイン情報を使用してLDAPベースのアプリケーション、ITインフラへアクセスできるサービス。オンプレミス、クラウド問わずすべてのIDとアプリを1か所で管理可能で、ハイブリッドクラウド環境で細かなセキュリティ管理ができるという。コスト削減、複雑さを軽減し、クラウド技術の取り込みをビジネス全体で促進できるとしている。
Cloud Identity概要イメージ(出典:グーグル)
IaaS/PaaS「Google Cloud Platform(GCP)」やSaaS「G Suite」などのGoogleのアプリケーション、Dropbox Businessのほか、SalesforceやSAP SuccessFactorsなど、連携するクラウドサービスへシングルサインオン(SSO)できるという。Googleのセキュリティキー 「Titan Security Key」など、多要素認証を利用したセキュリティ対策も可能。
管理者は、アカウント消去やパスコードの自動強制などをユーザー、デバイス、アプリごとで設定できる統合コンソールを利用できる。組織におけるライフサイクルを一元管理できるとしている。
レポートや監査機能も備えており、ログインやサードパーティーアプリの使用など、セキュリティとコンプライアンス状況を詳細に管理できるという。不審な操作もアラートとして受信できるとしている。
連動できるアプリの代表例(出典:グーグル)
Cloud Identityの月額利用料金は、1ユーザーあたり4ドル。13カ月後からは6ドルになるとしている。