マイクロソフト、「PowerShell 7」を発表--5月にプレビュー版を公開へ

Liam Tung (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2019年04月09日 10時11分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 Microsoftは米国時間4月5日、「PowerShell」の新たなバージョンを発表した。同社は2016年に「Linux」および「macOS」向けのPowerShellをオープンソース化し、2018年1月には「PowerShell Core 6.0」を、2019年3月には「PowerShell Core 6.2」をリリースしている。なお、今回発表された名称は「PowerShell Core 6.3」ではなく「PowerShell 7」となっている。

 同社は、PowerShell 7のリリースによって「Windows PowerShell 5.1」を「完全に置き換え」ようとしている。2016年にリリースされたWindows PowerShell 5.1は、「Windows」のみに対応する最後のバージョンであり、「.NET Core」をベースにした「PowerShell Core」とは異なり、「.NET Framework」をベースにしている。

 PowerShellは人気プログラミング言語の指標「TIOBE Index」で3月に初めてトップ50入りを果たし、45位につけた。その主な理由として、Linuxユーザーの間での人気の高まりが挙げられる。

 しかし、Windowsユーザーの間でのPowerShell Coreの人気は横ばいであり、およそ1100万回におよぶPowerShellコマンドの起動回数(テレメトリが無効化されている場合を除いた統計値)のうち、Windows環境から起動されたものの割合は20%にも満たない。

提供:Microsoft
提供:Microsoft

 Microsoftは、Windows環境での利用をさらに推し進めるという目標の下、「Windows PowerShell 5.1を完全に置き換える」ためのリリースを計画している。PowerShell 7により、Windows PowerShellを使用していたユーザーと、他のプラットフォーム上でPowerShell Coreを使用していたユーザーは、同一の機能を利用できるようになる。

 さらにPowerShell 7によって、現時点におけるWindows PowerShellのモジュールとの「極めて高い互換性」がユーザーにもたらされるという。

 PowerShellの主席エンジニアであるSteve Lee氏は、「『PowerShell Core 6.1』により、Windows PowerShellの多くの組み込みモジュールとの互換性がもたらされた。またわれわれは、『.NET Core 3.0』における変更として、.NET Framework上で構築されたモジュールが必要とする多くのAPIを再び.NET Coreランタイムと連携できるようにしたことで、PowerShell 7においてWindows PowerShellのインボックスモジュールとの互換性を90%以上確保できると見込んでいる」と説明した。

 またMicrosoftは、PowerShell 7のドキュメントから「Core」という語を無くそうとしている。さらにPowerShell 7では、.NET Coreのサポートライフサイクルと歩調を合わせ、長期サポート(LTS)リリースと非LTSリリースの双方が用意されるようになる。

 PowerShell 7のプレビュー版は、5月にユーザーに向けてリリースされる見込みだが、PowerShellと.NET Core 3.0の統合の進捗具合によって実際の日付は変わってくる。Microsoftによると、.NET Core 3.0の一般提供を開始した後で、PowerShell 7の一般提供を開始することになるという。

 PowerShell 7は最終的にWindows PowerShell 5.1とともにWindowsに標準搭載されることになるが、「Windows 10」や「Windows Server」のどのバージョンからそれが実現されるのかはまだ明らかにされていない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
月刊 Windows 10移行の心・技・体
ITアナリストが知る日本企業の「ITの盲点」
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
セキュリティインシデント対応の現場
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]