SBペイメントサービスは、自社内にサーバーを用意して社内でソースコードを管理できる「GitHub Enterprise」の導入を決定した。これを支援するマクニカネットワークスが発表した。
SBペイメントサービスの開発チームでは、GitHub Enterpriseの導入により、、他人のリポジトリーに対してPull Requestを送ることやコンフリクトした際のマージ処理が容易になり、ウェブブラウザのソースコードをクリックするだけでビューワー上に可視化したり、ソースコードにコメントを挿入したりすることもできるようになった。
GitHub Enterpriseの運用例
SBペイメントサービスでは、グループ会社の決済業務を一手に担うとともに、顧客本位のワンストップサポートで総合的な決済サービスを展開している。新しい決済手段やサービスが登場するといち早く対応できるよう、開発の内製化を進めているが、階層やリポジトリーを組成するルールがプロジェクトごとに異なっていたため、さまざまな場所にソースコードやドキュメントが散在している状態となっていた。また、マージ作業の負担から、ブランチを切らず開発を進める傾向があり、バージョンの管理作業を人がチェックしながらソースコードに反映しなければならなかった。
そこで開発環境を変えるためGitを導入することになり、導入や運用などの人的コストがかからないことを意識して製品の選定を進め、今回の導入に至った。同社は金融系企業としてクラウド側へソースコードを預けることに抵抗が強かったため、自社内にサーバーを用意し、社内でソースコードを管理できることが選定条件となっていた。