JBグループで研修サービスや人材コンサルティングなどを提供するアイ・ラーニング(中央区)は4月22日、人材の確保から育成、働き方改革までを支援するクラウドサービス「グロース・スクエア」を発表した。人“財”育成のための仕組みを5月中旬から提供する。
30年にわたる人材育成サービスで蓄積した経験などを知見に、従来のタレントマネジメントシステム(TMS)の機能をゼロから見直したという。「タレントグロースシステム“TGS”」という新しいジャンルの総合人材プラットフォームとして提供し、2020年度までに250社1万人以上への導入を目指すとしている。
社員は、研修や能力などが可視化できる“成長ダッシュボード”を利用できるという。目標とするキャリア像や個人のロールモデルを選択し、社員自ら目標設定、現状との能力ギャップが視覚的に把握可能。一人ひとりが自身の将来像を描き、育成計画の設計、継続的に学習ができるとしている。
企業は、必要とする職務や人財像を能力モデルとして体系化、社員へ提示できるという。人材育成担当者は、自社に必要な教育プログラムを企画、実施、社員の学習状況の把握が可能。目標設定や上司からのフィードバックをプロセスとして定常化でき、キャリア育成のための面談時に有効なコミュニケーションツールになるという。変革のために必要な人財が効率的に育成できるとしている。
主な機能(出典:アイ・ラーニング)
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が提供する、ITを利活用するビジネスに求められる業務と実行する人材の能力や素養を体系化した「i コンピテンシ ディクショナリ(iCD)」を採用。様々な職種、能力、研修をモデルとしたテンプレートを提供し、自社の能力モデル体系作成に活用できるとしている。
モジュール単位での機能提供となり、追加によって機能強化が可能。既存の統合基幹業務システム(ERP)や人事、人材系システムとのデータ連携、システム利用もできるという。
機能、提供開始時期一覧(出典:アイ・ラーニング)
500人の利用者登録で1利用者あたり税別月額利用料480円から。初期導入費用が別途必要。