Intelは米国時間4月25日、2019会計年度第1四半期決算(3月30日締め)を発表した。営業利益の低下により、同社は通期売上高のガイダンスを25億ドル下方修正している。また、第2四半期のガイダンスと通期の1株あたり利益(EPS)の目標も下方修正している。およそ1週間前には、同社が5G対応モデムチップの主要顧客としてAppleを失ったことが明らかになるとともに、5G対応無線チップセット事業からの撤退が発表されていた。
データセンターグループの売上高が大きく落ち込んだにもかかわらず、Intelの第1四半期決算はアナリストらの予想を上回り、純利益は40億ドル(1株あたり87セント)だった。
第1四半期の売上高は前年同期とほぼ同じ161億ドルで、非GAAPベースのEPSは89セントだった。アナリストの予測は、売上高160億2000万ドル、1株あたり利益87セントだった。
データセンターグループの同四半期の売上高は、前年同期比6%減の49億ドルだった。同社によると、売上高の低下は中国市場の減速と一般的な在庫調整によるものだという。IoTグループは前年同期比8%増の9億1000万ドルという売上高を達成し、最も力強い成長を見せた。またクライアントコンピューティンググループの売上高は、前年同期比4%増の86億ドルだった。
Intelの最高経営責任者(CEO)Bob Swan氏は、「今後の展望についてはより慎重な見方をしているものの、後半は市場の状況が改善していくと期待している」と述べ、「われわれのチームは市場機会の拡大と、イノベーションの加速、われわれの文化を発展させつつ事業運営を強化していくことに注力している。またわれわれは、顧客の成功においてより大きな役割を果たせるよう、そして株主に対する利益を増大できるよう、大きな転換点にあるテクノロジーの活用を目指している」と続けている。
ガイダンスに目を向けると、Intelは1月の予測を下方修正して、通期の売上高を690億ドル、1株あたりの利益を4.35ドルとしている。アナリストらは、売上高を738億1000万ドル、1株あたり利益を4.73ドルと予想している。
現四半期について、ウォール街のアナリストらは売上高が168億5000万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益が1.01ドルと予測している。これに対し、Intelは売上高が156億ドル、1株あたり利益が89セントと見積もっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。