プログラミング言語「Java」の登場は1990年代までさかのぼるが、Javaのプログラマーは今なお米国で最も給与が高い初心者レベルの職種の1つとなっているようだ。
Glassdoor Economic Researchが米国時間5月15日に発表したデータによれば、「Java開発者」は基本給の中央値が7万2000ドル(約800万円)で、米国で最も給与が高い初心者レベルの職種で8位となっている。
これらのデータは、2018年に求人サイトGlassdoorで米国の25歳以下の労働者によって報告された給与に基づいている。
Javaが十分に報酬を得られるプログラミング言語として注目を浴びたのは、今回に限ったことではない。
Glassdoorは1月の記事で、米国のJava開発者は給与が最も早いペースで伸びている職種の1つだと述べた。英国でもおおむねJava開発者の見通しは明るく、人材紹介会社のHays Recruitmentによると、Java開発者は2018年に最も給与の伸び率が高い技術職の1つだった。こうした需要の高さと、仕事に対する満足度の高さから、Java開発者はGlassdoorが2019年1月に発表した米国で最高の職種ランキングで22位を獲得した。
Javaの用途は幅広く、10年以上にわたりサーバーサイドのビジネスソフトウェアで選ばれているほか、Androidアプリの主要な開発言語の1つとしての役割を果たしてきた。
それでも、米国で最も給与が高い初心者レベルの職種はJava開発者ではない。首位は、基本給の中央値が9万5000ドル(約1000万円)のデータサイエンティストだ。これまでにも、データサイエンティストは高給かつ高需要の職種とされており、驚くには当たらない。
米国で最も給与が高い初心者レベルの職種では、ソフトウェア開発者と技術職全般が強い存在感を示している。ソフトウェアエンジニアが2位、システムエンジニアが9位、そしてやや定義が曖昧なソフトウェア開発者が10位に食い込んだ。
Glassdoorの経済調査シニアアナリストのAmanda Stansell氏は、「最も高給となっている初心者レベルの職の大半は技術職で、雇用者が技術分野の優秀な人材を必要としており、こうした分野でキャリア開発をしたい求職者に高給を払う用意があることを示している」と報告した。
米国でインターンに最も高給を支払っている企業も、軒並みテクノロジー企業だった。1位のFacebookは基本給の中央値が8000ドル(約88万円)、続いて2位のAmazonは7725ドル(約85万円)、3位のSalesforceは7667ドル(約84万円)となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。