システム構築やコンサルティングを事業とするシースリー(千代田区)は6月19日、基幹業務SaaS「PCAクラウド」の販売管理、仕入、在庫管理データを分析できるSaaS型のビジネスインテリジェンス(BI)サービス「aibou for PCAクラウド」を発表した。6月1日から提供を開始。1ユーザーから利用できるという。
「PCAクラウドWeb-API」を活用し、見積もりや受注、販売、売掛金などを管理するSaaS「PCA商魂DX」、発注や仕入れ、買掛金、在庫などを管理するSaaS「PCA商管DX」と、BIツール「Yellowfin」を連携、分析レポートをあらかじめ設定するという。デバイスに依存せず、ブラウザベースで表示する。Yellowfinのダッシュボードや標準レポートの機能を活用する。
PCAクラウドWeb-APIイメージ(出展:ピー・シー・エー)
アプリケーションをインストールする必要はなく、利用はブラウザから。同時ログインは1台だが、全社員でのアカウント共有、マルチデバイス利用ができるとしている。動作環境はHTML5対応ブラウザ。モバイルの場合はAndroid 4.1以上、iOS 6.0以上が必要。
シースリーは、Yellowfin Japan(中央区)とのパートナー契約を2017年5月から、 ピー・シー・エー(千代田区)との販売代理店契約を2008年からそれぞれ締結。コンサルティングサービスを提供しているが、会議などで使用するデータ解析に膨大な時間をかけるユーザーが多かったという。分析結果の利用は15分程度で終わる一方、BIツールの導入は運用コストが高額なため導入が進まないという非効率な状況が、特に中小企業で散見されたとしている。aibouは今後シリーズとして展開していく予定。
月額利用料金は1ユーザーで1データソースの場合1万円から。1ユーザーは8500円で追加できる。初期設定費用として別途5000円が必要。PCAクラウドとPCAクラウドWeb-APIの契約が別途必要。
グラフサンプル(出展:シースリー)