Extreme Networksは米国時間6月26日、Wi-Fiルーターを手がけるAerohive Networksをおよそ2億7200万ドル(約293億円)で買収する契約を締結したと発表した。Extremeはこの買収により、既存のオンプレミス向けのWi-FiやNetwork Access Control(NAC)のポートフォリオに、クラウド管理型のWi-FiやNACのポートフォリオを加えることになる。
2006年に創業したAerohiveは、クラウド管理型のワイヤレスLANを手がけており、教育やヘルスケア、政府、地方自治体、小売などの業界でおよそ3万に及ぶ顧客を抱えている。同社は、コントローラーレス型のWi-Fiおよびクラウドネットワーク管理製品を最初に提供した企業の1社だ。
また同発表によると、Aerohiveは最近、新しい無線LAN規格「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」に対応した3製品の出荷を開始するとともに、業界初のプラグイン可能なアクセスポイントの提供を開始している。
Extremeは、今回の買収によって生み出されたより包括的なネットワークポートフォリオを活用することで、主要な業界における基盤を拡充できるようになるはずだと述べている。また、Aerohiveの新しいSD-WAN機能によって、有効市場(TAM:Total Addressable Market)の規模が10億ドル(約108億円)増加するという。
ExtremeはAerohiveによって、強力なサブスクリプションベースの事業も手中に収めることになる。
買収はExtremeの2020年会計年度第1四半期に完了する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。