スキャナーなどのハードウェアやシステムインテグレーションなど、IT関連の商材を取り扱うPFU(石川県かほく市)は、人材の調達、管理SaaSとなる「SAP Fieldglass」を採用。8月7日、Fieldglassを提供するSAPジャパン(千代田区)が発表した。
PFUは、最新テクノロジーを活用したITサービス提供には、外部人材活用、協力会社への業務委託などが必要不可欠と捉えているという。
業務の流れの見なおし、最適化を図るビジネスプロセスリエンジニアリング(BPR)に3月から着手。複雑になっている派遣社員および業務委託の外注プロセス管理を標準化する施策としてFieldglassを採用するという。複数のシステムが混在し、煩雑かつサイロ化している購買オペレーションを全社横断で確実性の高いプロセスに一元管理するほか、最適化を進めることにより顧客満足の向上を狙う。
7月に導入を開始し、2020年4月に日本での本格稼働を目指す。将来的にはグローバルで活用していくという。
今回の導入は、PFUにとって新しい外部人材調達のプラットフォーム獲得となり、売上および利益率の向上だけでなく、コンプライアンス遵守の達成も期待されているという。さらに、2020年以降に統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP S/4HANA」の導入も予定しており、外部人材コストも含めた支出管理、より戦略的な外部人材活用基盤の構築など、両システムを連携させた相乗効果を目指すとしている。
Fieldglassは、派遣やフリーランスなどのさまざまな雇用形態の有期契約労働採用、業務委託が管理できるプラットフォーム。PFUのほか三菱UFJフィナンシャル・グループのMUFGユニオンバンク、PayPal、アビームコンサルティングなどが導入しているという。価格は要問い合わせ。