PFU、SAPの人材調達、管理SaaS導入--プロセスを一元管理、「S/4HANA」との連携も視野

藤代格 (編集部)

2019-08-09 07:15

 スキャナーなどのハードウェアやシステムインテグレーションなど、IT関連の商材を取り扱うPFU(石川県かほく市)は、人材の調達、管理SaaSとなる「SAP Fieldglass」を採用。8月7日、Fieldglassを提供するSAPジャパン(千代田区)が発表した。

 PFUは、最新テクノロジーを活用したITサービス提供には、外部人材活用、協力会社への業務委託などが必要不可欠と捉えているという。

 業務の流れの見なおし、最適化を図るビジネスプロセスリエンジニアリング(BPR)に3月から着手。複雑になっている派遣社員および業務委託の外注プロセス管理を標準化する施策としてFieldglassを採用するという。複数のシステムが混在し、煩雑かつサイロ化している購買オペレーションを全社横断で確実性の高いプロセスに一元管理するほか、最適化を進めることにより顧客満足の向上を狙う。

 7月に導入を開始し、2020年4月に日本での本格稼働を目指す。将来的にはグローバルで活用していくという。

 今回の導入は、PFUにとって新しい外部人材調達のプラットフォーム獲得となり、売上および利益率の向上だけでなく、コンプライアンス遵守の達成も期待されているという。さらに、2020年以降に統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP S/4HANA」の導入も予定しており、外部人材コストも含めた支出管理、より戦略的な外部人材活用基盤の構築など、両システムを連携させた相乗効果を目指すとしている。

 Fieldglassは、派遣やフリーランスなどのさまざまな雇用形態の有期契約労働採用、業務委託が管理できるプラットフォーム。PFUのほか三菱UFJフィナンシャル・グループのMUFGユニオンバンク、PayPal、アビームコンサルティングなどが導入しているという。価格は要問い合わせ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]