トレンドマイクロは、2019年上半期(1~6月)の脅威動向を分析したレポートを発表した。
同レボートによると、2019年上半期には法人組織におけるランサムウェア被害に深刻化と拡大の傾向が見られたという。これらの被害では、正規ツールの悪用やファイルレスなど、「環境寄生型」とも呼ばれる標的型攻撃の手法による活動の形跡が見つかった事例が確認されている。同社では、深刻な被害を受ける前にネットワーク内への侵入や内部活動を早期に可視化し、適切な対策を打てるようにすることが重要だとしている。
なお同レポートでは、日本およびグローバルでの2019年上半期の脅威概況をまとめているだけでなく、ランサムウェア被害、Android 向け不正アプリの攻撃、モバイルから誘導されるフィッシング詐欺、従来型の標的型攻撃、不正マイニングなど広範囲にわたるセキュリティ問題の状況が解説されている。