日本ヒューレット・パッカード(HPE)は、第2世代のAMD EPYCプロセッサーを搭載したサーバー新製品「HPE ProLiant DL325 Gen10」「HPE ProLiant DL385 Gen10」を発表した。
第2世代のAMD EPYCは、業界初の7nmプロセスによる64コアプロセッサーを実現している。また同プロセッサーを搭載したHPEの最新のプラットフォームでは、業界最多となる37のベンチマークテストにおいて、今までの仮想化性能の記録を321%上回り、電力効率の記録をさらに28%省力化するなどの世界記録を達成している。
同プロセッサーを2基搭載したHPE ProLiant DL385 Gen10は、今までの仮想化の世界記録を性能において61%、コストパフォーマンスにおいて29%上回った。こうしたレベルでの性能と効率は、より大きなワークロードをより少ないサーバで処理することを可能にし、ハードウェア調達や運用コストだけでなく、プロセッサーごとにアプリケーションのライセンス費用が発生するソフトウェアコストも削減するとしている。
セキュリティ面では、新しいAMD EPYC搭載の「Secure Processor」を、HPEの「Silicon Root of Trust(シリコンレベルの信頼性)」に組み込むことで、より安全性を高めた。サーバーはBIOSレベルで二重の検証が行われことになる。まず、サーバーの初期化時にHPEのSilicon Root of Trustによって検証され、それからAMD EPYCが起動する前にAMD Secure Processorによる検証が行われる。これにより、ファームウェアが不正プログラムに感染した場合はサーバーの起動を阻止することができる。この二重の検証によりアプリケーションやデータが保護されるだけでなく、さらに他の接続されているインフラリソースへのマルウェアの拡散も阻止される。
価格はHPE ProLiant DL325 Gen10が49万6000円から、HPE ProLiant DL385 Gen10が69万6000円から。