第一生命、名義変更などをデジタル化--タブレットとPDFで完了までの日数短縮

藤代格 (編集部)

2019-10-08 07:15

 第一生命保険(千代田区、従業員数5万6161人)は、紙の帳票などをPDF化し、電子データとしての活用や保存、保管できるスカイコム(千代田区)の「SkyPDF ペーパーレス/電子サイン ソリューション」を導入。頻度の高い保全手続きをデジタル化したという。10月7日、スカイコムが発表した。

 スカイコムのPDF作成編集ソフト「SkyPDF」の技術を活用するサービス。独自システムやアプリケーションにPDFファイルの表示、編集、印刷などの機能を組み込めるソフトウェア開発キット「Tools SDK III」、「SkyPDF WebAPI」のほか、PDFファイルのタブレット表示、手書き入力が可能になる「Touch Ink for win」、「for iOS」という4つのサービスをラインアップしている。

 PDFをタブレットに表示し、自然な書き味で手書き文字入力、サインできるという。改ざん検知機能も実装し、そのまま電子データとして保存、保管できるとしている。

 今回はキヤノンマーケティングジャパン(港区)がSDK III、WebAPIを活用して環境を構築。実装済みの契約手続きに加え、名義変更や保険料払込方法変更を電子化。タブレットなど画面上での内容確認、その場での電子署名、手続きが可能で、完了までの日数を短縮、不備を削減できるという。

 1回のサインで複数手続きを完了できる一括請求、本人確認書類の預かり、コピーが不要になるカメラ撮影、本社への即時送信を実装。ユーザーの利便性を向上。対象続きは継続的に拡大していくとしている。

 ペーパーレス/電子サイン ソリューション各サービスそれぞれの提供価格は、サイトごとにライセンスが必要なWebAPIが1ライセンス200万円から、Tools SDK IIIの開発ライセンスは100万円から。Touch Ink for win、for iOSは1ライセンス2万円から。

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