日本オラクルは、「職場におけるAI(人工知能)」に関する2回目の年次調査の結果を発表した。同調査によると、64%の回答者がマネージャーよりもロボットを信頼し、そのうち半数はマネージャーよりもロボットにアドバイスを求めることが分かった。
同調査は世界10カ国(米国、英国、フランス、中国、インド、オーストラリア/ニュージーランド、シンガポール、UAE、ブラジル、日本)の従業員、マネージャー、人事部門リーダー合計8370人を対象としたもので2019年7~8月の期間で実施された。
2018年の調査では、職場で何らかの形でAIを利用していると回答した従業員は32%だったが、2019年は50%だった。中国(77%)やインド(78%)の従業員は、フランス(32%)や日本(29%)の従業員の2倍以上AIを受け入れている。
マネージャーよりもロボットを信頼しているのは、インド(89%)と中国(88%)の従業員で、シンガポール(83%)、ブラジル(78%)、日本(76%)、UAE(74%)、オーストラリア/ニュージーランド(58%)、米国(57%)、フランス(56%)、英国(54%)と続いている。
回答者の82%は、マネージャーよりもロボットの方が物事をうまくこなすと考えており、何が優れているのかという問いに対しては、偏見のない情報の提供(26%)、作業スケジュールの維持(34%)、問題解決(29%)、予算管理(26%)という回答が挙がった。
逆にマネージャーはロボットよりも何が優れているのかを質問したところ、従業員の感情の理解(45%)、従業員の指導(33%)、職場文化の創出(29%)という回答が上位3つを占めた。
一方、従業員の76%と人事リーダーの81%は、職場での技術変化のペースに対応していくのが大変だと感じており、職場でAIの利用から従業員を遠ざけている一番の理由は、セキュリティ(31%)とプライバシー(30%)だとしている。