Microsoftは米国時間11月26日、「Windows Terminal」の新たなプレビュー版(v0.7)をリリースしたと発表した。新たに提供された「ペイン」の機能により、Terminalウィンドウを複数のペインに分割し、同一タブ内で複数のコマンドプロンプトを同時にオープンできるようになっている。
ただ現時点では、新規ペインでオープンできるのはデフォルトプロファイルのみとなっている。
Microsoftは2020年4月頃に予定しているv1.0のリリースに向け、着実に歩んでいる。同社はv1.0のリリースまで、各月の最終週をめどに新たなアップデートをリリースする計画のようだ。
Windows Terminalは6月にプレビュー版が公開された。Microsoftは、Windows Terminalが「Windowsコマンドプロンプト」や「PowerShell」「Windows Subsystem for Linux」(WSL)を使用している開発者のお気に入りのツールになってほしいと考えている。
v0.7では、ペインの分割にまつわる操作を実行するために、あらかじめ複数のキーバインドが用意されている。例えば、「Alt+Shift+-」は水平分割となっている。
また、タブを並べ替えることで、さまざまなコマンドラインツールの表示順序を変更できるようになっている。ただ今のところ、管理者権限で実行しているTerminalでタブの並べ替えを行った場合、クラッシュが引き起こされるという。また、並べ替え操作を行っている最中に、タブのユーザーインターフェース(UI)が消えてしまうこともあるという。
さらに、UI面でも複数の改善が施されており、Terminalウィンドウの枠は太いものから「はるかに細いもの」に代わっている。
今回のリリースでは、複数のバグ修正のほか、Windows Terminalやコマンドラインアプリ、コードエディター向けにMicrosoftが開発した専用フォント「Cascadia Code」に対する更新も施されている。Cascadia Codeは今回、ギリシャ文字やキリル文字、ベトナム語をサポートするようになった。
10月にリリースされたプレビュー版におけるUIの強化では、タブ間のカラーコントラストが改善され、ドロップダウンボックスやタブの隅が丸みを帯びたものになっていた。
Windows Terminalのユーザーは、 「Microsoftストア」やGitHubのリリースページから新版をダウンロードできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。