東日本電信電話 北海道事業部(NTT東日本)は、共同実証環境「スマートイノベーションラボ」を札幌市に開設する。パートナー企業や大学などと人工知能(AI)やIoTを活用したビジネスモデルの早期実現と社会実装を加速し、社会課題の解決を目指すという。共同実証を行うパートナー企業や大学は、実証内容などを聞いた上で決定する。
カメラやセンサーなどのIoTデバイスの普及に伴い、収集されるデータが飛躍的に増加し、結果として通信量も増加している。秘匿性の高いデータを即時に処理するには、1次処理を実施するエッジ拠点などの設置により、クラウドに連携する通信量の削減や低遅延かつ安全な通信環境、データの解析に必要とされる高性能なサーバー環境が求められる。
こういった背景のもとNTT東日本は2018年6月、同社が保有する通信ビルやデータセンターなどを活用してスマートイノベーションラボを都内に開設。さまざまな事例の開拓と検証に取り組んできたという。今回は、地方特有の事例を開拓するため、東京に次いで2カ所目のラボを開設する。
スマートイノベーションラボではエッジ拠点での閉域網を提供し、低遅延かつ安全な通信環境を提供する。また膨大なデータの高速処理が可能なGPUサーバーや、NTTグループのAI関連技術「corevo」の学習高速化技術などサーバー環境の配備に加え、パートナー企業や大学が共同作業できるスペース「スマートイノベーションルーム」の設置や、地域特有の機能を実証実験を通して搭載していくという。
(出典:NTT東日本)