堺市、窓口業務の共有端末に顔とPINの二要素認証--実際の利用者を特定可能に

藤代格 (編集部)

2020-01-22 07:15

 大阪府堺市役所は、認証ソフト「ARCACLAVIS Ways」を2017年4月から導入。4000人で活用するマイナンバー用端末1700台を顔認証で常時監視しているという。1月21日、開発、提供するジャパンシステム(渋谷区)が発表した。

 窓口業務用端末は共有のため、複数の職員が入れ替わり活用。利用終了時に都度システムをシャットダウン、操作者が活用する際に各自のID、パスワードでアクセスするという決まりで運用していたという。

 ログからActive Directory(AD)のIDは証跡として確認できるが、業務も慌ただしく、実際の利用者の特定は難しかったという。2016年5月、日本年金機構への不正アクセスによる個人情報流出をきっかけに情報セキュリティの抜本的強化を目的に総務省が発表した「自治体情報システム強靭性向上モデル」への対応もあり、2要素認証の検討に至ったとしている。

導入目的(出典:ジャパンシステムズ)
導入目的(出典:ジャパンシステムズ)

 顔認証を活用した常時監視で、証明書類出力者、データ閲覧者など、操作する実際の利用者を明確化。端末使用時には認証画面が必ず表示され、セキュリティ意識の向上にもつながったという。

 ADと連携できる点も評価している。別途の顔認証用のユーザー登録作業が不要で、夜間に自動反映。効率的に管理できるという。

 ジャパンシステムの提案を受け、当初は想定していたWindowsパスワードとの2要素認証ではなく、ARCACLAVIS WaysのPIN認証機能との併用に切り替え。Windowsパスワードに必要なログオフ、ユーザー切替におけるプロファイル読み込み時間を短縮。窓口でスムーズに職員交代できるとしている。

 ARCACLAVIS Waysの税別価格は、PC1台あたり1万円から。顔認証はオプションでの提供となる。

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