Microsoftでは、年明けから数カ月の間にいずれかの部門で組織再編が行われるのが通例だ。2020年はExperiences and Device部門が、エグゼクティブバイスプレジデントのRajesh Jha氏のもとで、大がかりな再編の対象となっているようだ。
提供:米ZDNet
米国時間2月5日に社内で発表されたとみられる最も大規模で大胆な変化が、Windows Experience(クライアント)チームとハードウェアチームに関する組織再編だ。この2チームがWindows and Devicesという1つのチームに統合され、最高製品責任者(CPO)Panos Panay氏の直属になるという。この再編は2月25日に実施されるという。
現在Jha氏のもとでWindows Experience関連事業のチームを率いているコーポレートバイスプレジデントのJoe Belfiore氏は、Office関連の部門に異動となる。Belfiore氏とAles Holecek氏は、製品とエンジニアリングのチームとしてOffice Experience Group(OXO)チームを率いる。Belfiore氏は今後も、Essential Products Inclusive Community(EPIC)グループの責任者の職務を継続する。EPIC部門のポートフォリオには、「Android」や「iOS」向けのモバイルアプリや「Microsoft News」などを含まれる。
この日発表された組織再編は、Core OS and Intelligent Edge(COSINE)チームには影響しない。このチームは今後も、エグゼクティブバイスプレジデントのJason Zander氏率いるAzure Engineering部門に属することになる。また、Jha氏のExperiences and Devices部門の戦略的優先事項にも変更はないようだ。
Microsoftはこの数年、「Windows」「Office」「Surface」の設計を一体的に行うことで、新しいSurface製品がWindowsの機能やOfficeのアプリとサービスの機能を十分に発揮できるようにしてきた。したがって、ある意味では、Panay氏の新たな役割はこうした業務のやり方を正式に形にしたものと言えるかもしれない。
以下は、Panay氏が社内に宛て、自らの新たな役割を伝えた電子メールの内容だ(これが本物であることは確認済みだ)。
個人的に私は、MicrosoftのWindowsクライアント(チーム)を率いていくことにとても心を躍らせている。これによりわれわれは、自らの意思決定プロセスを合理化し、優先順位を明確化し、Microsoftのアプリすべてと、サービスが接続されたデバイス(OEM製品とSurface)すべてを横断して、プロセッサーからOSに至るまでを網羅する最善のユーザーエクスペリエンスをもたらす上で力になるだろう。われわれは、これによってWindowsクライアントのエクスペリエンスが、PCのエコシステム全体にとってよりよいものになると確信している。ハードウェアとソフトウェアをともに設計することで、Windowsに対するわれわれの長期的な投資(デュアルスクリーン、シリコンの多様性、接続性、アプリのプラットフォームなど)において、よりよい仕事ができるようになるとともに、Windowsクライアントのエクスペリエンスのリーダーシップに関する単一の観点に立つことで、整合性の取れた優先順位付けを促し、Windowsクライアント全体のリソースを確保できる結果、イノベーションを加速し、実行力を強化できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。