飼育ブタの音声情報を収集分析し、健康状態を監視するシステムのサービス化を目指した実証実験が行われる。AIベンチャーのHmcommとNTT東日本、神奈川県養豚協会が共同で実施する。従来はブタの咳やくしゃみなどから熟練者が属人的に判断していた。疾病の早期検知と作業の平準化を狙う。育成状況をいつでもどこでも把握できるようになり、養豚業界の業務改善や養育管理の効率化も期待される。
NTT東日本と神奈川県養豚協会、神奈川県畜産技術センターでは、2019年8月から既存の豚舎にさまざまな情報機器を取り付け、カメラでの映像確認や温湿度情報の遠隔監視など豚舎環境の可視化を実証実験している。
Hmcommがこれに加わり、音声処理技術・異音検知プラットフォーム「FAST-D」を活用することで、新たにブタの鳴き声に基づいた健康状態の把握・管理を実験する。
実証概要(出典:報道資料)
Hmcommは、集めたデータを使って畜産業に適用可能な汎用型の異音検知プラットフォームの開発を目指す。