デルとEMCジャパン(以下、デル テクノロジーズ)は2月19日、企業によるAI(人工知能)の導入を推進する「Dell Technologies AI Experience Zone」の開設を発表した。AIプロジェクトの開始、要件定義、導入・展開を成功に導くためのサービスを提供する。
AI Experience Zoneは、都内にある「カスタマーソリューションセンター」内に設置される。AIの導入・展開を簡素化することに大きな重点を置いており、AI分野における同社の経験と知見、技術を顧客企業やパートナー企業に提供する狙いがある。
ソリューション本部 シニアビジネス開発マネージャの増月孝信氏は会見で「具体的な操作や動作のイメージを体験してもらい、新しい技術を評価する環境を用意する。データサイエンティストやIT運用管理者向けのさまざまなソリューションを紹介しながら、顧客が抱えている課題解決に向けた議論の機会を持ち、グローバルなリソースと連携することも可能だ」とAI Experience Zoneのメリットを話す。
NVIDIAのGPUを搭載する最新世代のサーバー「Dell EMC PowerEdge」に加え、Intelが開発したオープンソースの深層学習ツール「Intel Nauta」、パートナー企業のソリューション、Dell EMCのネットワーク機器、ストレージ装置などが利用できる。検証期間は2週間程度で、複数の段階に分けて実施するケースもあるという。

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最高技術責任者(CTO)の黒田晴彦氏は「溢れ出るデータを資産へ」をテーマに、人や街、家、車などあらゆるところから溢れ出るデータこそが、これからのビジネスを支える重要な資産であり、データの活用力はビジネスの競争力に直結する時代になると説明した。
その上で、データの収集から加工、分析、活用に至るまでサイエンスライフサイクル全体を体験する場が必要であるといい、AI Experience Zoneがその役割を担うとアピールした。