DocuSignは米国時間2月27日、人工知能(AI)テクノロジーを活用した契約系リーガルテックに注力するSeal Softwareを1億8800万ドル(約200億円)で買収する意向を明らかにした。SealのテクノロジーはDocuSignの「DocuSign Agreement Cloud」プラットフォームとの親和性が高い。同プラットフォームを用いることで、契約文書の準備から、署名捺印、実行、そして契約管理を電子的に行えるようになる。
SealのAIテクノロジーは、膨大な契約のなかから、キーワードのみを抽出するのではなく、法的な概念に沿った走査を実行し、重要な条項や条件を自動的に抽出して、逐次比較できるようにする。また同社のシステムは、リスクや機会のある領域を洗い出し、行動に結びつけられる洞察を提供するようになっている。
DocuSignは現在、Sealの主力製品である、アナリティクスおよび機械学習(ML)アプリケーションをDocuSign Agreement Cloudの一部として再販しており、DocuSignのプラットフォームを横断するかたちでSealのテクノロジーをさらに統合していく計画だ。
DocuSignの最高執行責任者(COO)Scott Olrich氏は、「われわれは、Agreement Cloudの開発企業として、契約とそのプロセス、つまりビジネスを行う上でまさに基礎となるものをデジタルに変革しようとしている」と述べるとともに「われわれは、AIがこの変革できわめて重要な役割を果たすと考えている。SealをDocuSignに統合することで、その奥深いテクノロジーに関する専門性とともに、AIを合意や契約に適用する豊富な経験から生み出される利点を享受できるようになる」と続けた。
DocuSignは2019年3月にもSealに戦略的な投資を行っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。