エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は3月2日、Linux技術者認定「LinuC」の新バージョン(Version 10.0)をリリースした。LinuCのレベル1および同2の出題範囲を全面的に見直し、クラウド時代に必須の内容を盛り込んでいる。4月1日から全世界で受験可能になるとしている。
LinuCは、技術者や経営や人材育成などに携わる100人以上からの意見と、IT関連システム構築や開発、技術指導、執筆などで活躍する50人以上のLinuxの専門家の協力で開発されている。
新バージョンは、クラウド技術の利用で抽象度が上がることによる基本技術の空洞化リスクを見据え、技術の本質を理解する技術者の重要性が今後ますます高まることや、誰もがオープンソースを扱う環境となり、オープンソース文化への理解、システムの多様化に対応できるシステムアーキテクチャーに対する素養も求められることから、下記のポイントを反映させたとする。
- クラウドを支える仮想化技術領域に拡大
- オープンソースの文化への理解を追加
- システムアーキテクチャーの要素を導入
- 受験対象層を全てのIT技術者に拡大
新バージョンによる認定試験では、最新技術への入れ替えや出題構成を見直すとともに、出題範囲の記述を詳細にして、出題範囲の項目ごとに使用するコマンドやファイルを明確化した。説明文も平易な記述にしているという。
LPI-Japanでは、今後LinuCレベル3も順次改定していくという。