KDDIは3月2日、IoTのグローバル展開を推進する「グローバルIoTパッケージ」を発表した。クラウドサービス、通信回線、通信デバイスなどをセットに、データの収集、蓄積、可視化、活用までをワンストップで提供するという。同日から提供する。
グローバルでIoTの仕組みを構築、運用する際には、機器やサービスの選定、構築、障害時も含めた運用や保守、その拡張や高度化などへの対応が必要になるという。運用、保守などの窓口をKDDIが担当し、グローバルでの可視化、遠隔監視がスムーズに開始できる、スモールスタート、拡張型のサービスになるとしている。
サービスイメージ(出典:KDDI)
ユーザー企業の既存システムとAPIで連携可能、点在するデバイスの稼働データをIoTで収集、蓄積したデータの可視化に加え、収集データを活用した将来的なシステム開発などが可能な東芝デジタルソリューションズ(川崎市幸区)の設備メーカー向け設備管理クラウドサービス「Meister RemoteX」と、ソラコム(港区)のグローバルローミングSIM、対象国の電波関連法規認証取得済みの通信デバイスで構成する。
サービス構成イメージ(出典:KDDI)
ユーザー企業のサービスやアプリとの接続を想定し、データの蓄積、API連携を提供する「データ蓄積・API連携プランT」、可視化画面も提供する「データ蓄積・見える化プランT」の2つを用意する。
プランイメージ(出典:KDDI)
税別月額利用料金は1契約ごとにAPI連携プランTが27万8000円、見える化プランTが31万8000円。そのほか、通信デバイスに設定するソフトウェアとグローバルローミングSIM端末で構成する“エッジID”の利用料が2000円。また、一時金として契約ごとのクラウドサービス導入料が64万円、バンドル事務手数料がエッジIDごとに3000円必要。
※クリックすると拡大画像が見られます
KDDIは、コネクティビティサービス、データサービス、プロフェッショナルサービスなどをパートナー企業とともに個別設計で提供し、ユーザー企業の大規模、長期プロジェクトのグローバル展開を推進するビジネスプラットフォーム「IoT世界基盤」を2019年3月28日から提供している。
それぞれの位置づけ(出典:KDDI)