日商エレ、AIを活用した「データ分析ワンストップサービス」を開始

NO BUDGET

2020-03-10 09:59

 日商エレクトロニクス(日商エレ)は、米RapidMinerのAI(人工知能)機械学習ソフトウェアを中核としたデータ分析ワンストップサービスの提供を開始する。

 同サービスは、データ分析の標準フレームワークのCRISP-DMをベースに、AIデータ分析プロジェクトに必要な一連のサービスを提供する。AI導入企業が自社のリソースで、データ分析サイクルを回せるようになるためのワンストップサービスで、ビジネスで成果を出すためのAIの基礎知識、データ準備、モデル作成、実装、運用の支援を行う。

サービス全体像
サービス全体像

 主なサービスとしては、導入ガイドサービス「AI-Rapidマスター」、共創型データ分析サービス、運用サポートなどがある。

 導入ガイドでは、データ分析に必要な基礎知識からAIの効果的な活用方法まで、ハンズオン形式で学習できる。自社のデータを用いて、AI活用によるデータ分析のプロセスを最短1週間で体験可能で、このプログラムを経て、ユーザー自身がAIデータ分析サイクルを回せるようにする。

 共創型データ分析サービスでは、日商エレの専門家がユーザーとともに作業を行い、短期間に分析モデルの作成検証作業を行い、高精度の分析モデルを作成する。作成したモデルはデータ分析対象となる既存システムとAPI連携によるサービス実装を行い、実ビジネスでAIを活用した予測、分類を可能にする。

 運用サポートでは、本番運用後、実装した分析モデルの精度分析から、運用フェーズで見えてくる課題や改善点をレポートし、モデルの精度監視から定期メンテナンスを行い、環境の変化に合わせた最適な精度を維持していく。

 同サービスについて日商エレは、「業務課題がAIでどのように解決できるのかわからない」「分析モデルを作成/検証するサイエンティストがいない」「属人化している業務をAIに置き換えたい」といった企業に有効だとしている。

 同社は、長年金融業界を中心にバックオフィスの基幹業務ソリューションを提供してきた。そこで蓄積した業務の知識や改善の知見、システムで蓄積されたデータをいかし、今後もAIデータ分析サービスを提供していく。またAIデータ分析学習プログラムであるAI-Rapidマスターを提供することで、ユーザー自身が、業界標準プロセスによるAIデータ分析サイクルを回せるようになることを支援していく。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  2. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  3. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]