日商エレクトロニクス(日商エレ)は、シーメンスと日本におけるデジタルインダストリー事業で協業すると発表した。
日商エレは、シーメンスのグローバルプログラムである「SSP certificate NETWORK」を、インダストリーネットワーク分野において国内で初めて取得しており、今後は共同で産業用通信、制御、オートメーション分野で連携しながら顧客ニーズに対応したソリューションを提供していく。
協業の第1弾として、9月初旬を目標に「インダストリアル・ネットワークサポートセンター」を日商エレ内に設置し、シーメンスの産業用ネットワークスイッチ、無線LAN機器、セキュリティ機器、通信モデムを擁する「Scalance」、リモートアクセスソリューションを可能にするソフトウエアである「Sinema Remote Connect」、ネットワーク管理ができる「NMS(Network Management Software)」を対象に、両社でサービス提供を開始する。このサービスは、対象製品に対する保守契約を締結した顧客へNBD保守(障害認定の翌日での代替機の発送)を可能とするもので、従来に比べサービスのリードタイムを大幅に短縮できる。
また両社は、顧客企業のIT分野とOT(Operational Technology:製造工程技術)分野をシームレスに統合するソリューションの提供も目指している。この取り組みは、シーメンスが持つ顧客企業のデジタル化を支援する幅広いポートフォリオと、日商エレのネットワークインテグレーションを中心としたこれまでの実績を組み合わせによるもので、インダストリアルIoT分野などに適用していく。