アビームコンサルティングは、デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)を提供するWalkMeとパートナーシップ契約を締結した。両社の知見やツールを生かし、デジタル技術の利用を促進する。
現在、多くの企業がデジタル技術を用いて生産性の向上や競争力の強化に取り組んでいる。さまざまなサービスやソリューションがクラウドで手軽に導入できる一方で、サービスごとに異なる操作方法への理解が不足していたり、複数のシステムから情報を取得する手間が発生していたりなど、なかなか想定した効果が得られていない。
WalkMeは、企業内に導入されたソフトウェアやウェブサービスのユーザー定着(アダプション)を支援するツールを提供する。導入企業は世界で約2000社に及ぶ。基幹業務、営業支援、人材管理などのソフトウェアとウェブサービスに対応する。操作方法の吹き出し表示や対話形式での自動入力といったナビゲート機能を備え、ユーザーのツール利用や業務の効率化を支援する。
今回の協業により、アビームコンサルティングが一連の業務プロセスで必要なシステム操作に対応したナビゲートや、各業務プロセスへの適用時につまづきやすいポイントをあらかじめ反映した独自の導入テンプレートを作成する。このテンプレートを使うことによって、WalkMeの導入を迅速化・効率化する。
両社ではまず、SAPジャパンのクラウド型人財マネジメントシステム「SAP SuccessFactors」など、働き方改革や人材育成・活用などを背景に需要が高まる人事管理領域から展開を開始する。今後は出張・経費などの間接費管理など、対象領域を順次拡大していく。