RPAツールを乗り換えた理由--約200体のロボットを1カ月で作り替え

ZDNET Japan Staff

2020-04-07 14:08

 総合物流企業の関通は、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)ツール「BizRobo! Basic」を導入した。導入開始から毎月約1万5000体を超えるソフトウェアロボットを稼働させており、月間でおよそ5000時間の業務効率化を可能にしている。

 関通は、経理や現場の事務作業を自動化するため、2018年3月にRPAの導入を開始した。受注管理業務や帳票発行といった事務処理でRPAの活用を進めたものの、当時活用していたRPAツールでは「複数のロボットの同時稼働ができない」「画面の認識がうまくできない」「稼働ロボットがあると他のロボットの開発ができない」「ライセンスが端末にひも付くため、コストメリットが出にくい」――といった問題があった。

 そこで、こうした課題を解決し、同社が拠点を置く関西地域でサポートが充実していたRPAテクノロジーズのBizRobo! Basicに乗り換えを決定。他社製品で作成した約200体のロボットをおよそ1カ月間で完全内製化し、全て作り替えた。

 現場社員がRPAの開発を担当しプロジェクトを進めていくことで、自動化が可能な業務の洗い出しが容易になるとともに、現場社員の業務改善への意識が高まった。また、部署ごとで運用するのではなく横断的な視点で改善点を洗い出し、全社的にRPAをスケールさせた。

 また、ロボットのエラー対応からリカバリーまでを現場で完結できるようにした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がまん延する状況下でも、「現場のロボット」と「リモートの人」という次世代の協働オペレーションが実現したとしている。今後はRPA人材だけではなくDX(デジタル変革)人材の育成も進めていくという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  2. セキュリティ

    MDMのよくある“12の悩み”を解決!Apple製品のMDMに「Jamf」を選ぶべき理由を教えます

  3. ビジネスアプリケーション

    CIO必見、経営層に響く「AIエージェント導入」説明--7つの役職別シナリオで解説

  4. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  5. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]