Red Hatは米国時間4月27日、「Red Hat Ansible Automation Platform」に対する一連のアップデートを発表した。Ansible Automation Platformは、DevOpsチームによるアプリケーション/インフラ配備の自動化に向けたリソースの生成や共有を支援するプラットフォームであり、今回のアップデートによってアナリティクス能力の向上や、自動化リソースを整理/分類する新たな手段、より多くの認定済み自動化コンテンツがもたらされる。
このプラットフォームは2019年に発表された。企業のプロジェクトやチームを横断した自動化のスケーリングを目的としている。Red Hatによると、「do more with less」(より多くのことを、より少ないリソースで)という同プラットフォームの目標は、最近の経済の混乱状況などを考えるとかつてないほど重要になっているという。
Red Hatは今夏初め頃に、「Automation Services Catalog」をロールアウトするとしている。これは企業全体で自動化を拡大していくために、統制と、順守すべきコンプライアンス要求の維持に向けた手段を企業に提供するものだ。自動化のリソース用のライフサイクル管理も提供される。
Red Hatは「Ansible Content Collections」に対してより多くの認定済みコンテンツをもたらそうとしている。Ansible Content Collectionsは、ユーザーがモジュールやプラグイン、ロール、プレイブックといったコンテンツをより容易に共有/利用できるようにするものだ。現在、1200を超える認定済みコンテンツが「Automation Hub」で利用可能になっている。11月には100件だった。
またRed Hatは、ユーザーが自らの自動化作業の実施状況をより良く理解できるよう支援するために、新たなアナリティクス機能/能力を追加しようとしている。高度なフィルタリング機能によって、Red Hat Ansible Towerクラスターと日付でフィルターできるようになる。個々のクラスターに至るまでフィルタリングすることも可能だ。さらに、総実行数や、総実行時間、平均時間、タスクの成功率、最も失敗が多かったタスクといった新たなジョブ統計も新たに提供される。また、組織統計の機能では、自動化の採用状況を組織間で比較するために利用できる新たなフィルター機能もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。