厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症に関する医療機関からの情報を集約するツールとしてサイボウズの業務改善プラットフォーム「kintone」を活用。全国の医療機関からの情報をkintoneで集約する。システム構築は富士ゼロックスが行った。
kintoneは、業務アプリの開発基盤で、営業の案件管理、顧客からの問い合わせ履歴やクレーム対応の管理、プロジェクトの進ちょくやタスク管理、従業員の業務日報など、用途に合わせたアプリを作成できる。アプリケーションはプログラミングをせずに開発でき、社内SNSのようなコミュニケーション機能を活用することで速やかな情報の共有が可能となる。
厚生労働省は、kintoneについて、病院がウェブから情報を直接登録できる仕組みを素早く構築し、日々変化する状況に合わせて項目を変更しながら運用できる柔軟性を評価した。
同省では内閣官房IT総合戦略室と連携してkintoneを活用し、全国の医療機関から病床の空き状況、帰国者・接触者外来数、PCR検査対応など稼働状況の登録を要請している。これとともにマスクや人工呼吸器など医療機器のリソース状況もツールで収集することで、各医療機関に対して速やかなリソースの提供も可能になる。