高等学校の国語教材などを出版する京都書房(京都市伏見区、従業員数21人)は、SaaS型の顧客情報管理システム(CRM)「Zoho CRM」を採用。日報管理を一元化、情報を戦略的に活用し、年間100万円ほどのコストを削減したという。5月28日、サービスの国内提供を担うゾーホージャパン(横浜市西区)が発表した。
書店売りしない副教材を中心に出版。全国の高等学校約6685校のうち、4433校を9人の営業で担当。見本を配りながらまわっているという。
センター試験廃止に伴う大学入学共通テストへの移行、学習指導要領改訂、デジタル教材の普及など、高校教育を取り巻く環境は大きく変化。現場の声の教材への反映の重要度が増す一方で、長期出張が多い営業担当との正しく漏れがない情報伝達は困難だったとしている。
日報を活用した情報共有に着目。ユーザーごとの課金体系、場所、時間を問わずにスマホから活用できる点など、コスト、機能面からZoho CRMを導入。紙による管理から切り替えたという。
商談の進捗を「目標設定」「提案中」「見込みあり」「受注」「失注」「競合他社による失注」「見込みなし」の7つに分類し、状況を可視化。次の行動が起こしやすくなり、管理者のタイムリーな指示出しも可能になったとしている。
レポート機能を活用し、先生からの見本請求への対応、アポイントの電話日時、内容のメモなどを記録、営業活動を効率化。出張経費など年間約100万円のコストを削減したという。
Zoho CRMは、無料プランのほか、1ユーザーごとの税別月額利用料2160円の「スタンダード」、3600円の「プロフェッショナル」、5400円の「エンタープライズ」、6600円の「アルティメット」を用意している。
各プラン概要(出典:ゾーホージャパン)