NTTドコモは、同社のネットワーク網と接続したクラウドコンピューティング設備を用いたサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」の提供拠点を拡大し、東京に加え大阪、神奈川、大分に拠点を開設した。合わせて拠点間接続の提供を開始し、トレンドマイクロのネットワークセキュリティサービスの提供拠点も拡大、全国4拠点となることで、複数の拠点を利用できるようになった。
「ドコモオープンイノベーションクラウド」概要
ドコモオープンイノベーションクラウドは、5G(第5世代移動体通信)時代に求められる低遅延、高セキュリティなど、MEC(Multi-access Edge Computing)の特徴を持つクラウドサービス。ドコモの通信網内の設備にクラウド基盤を構築することで実現している。また、クラウドダイレクトの管理機能として、モバイル回線の接続先の閉域網やクラウド拠点をユーザー自身が柔軟に変更できる「ネットワーク・オン・デマンド機能」を利用できる。
大阪拠点は東京拠点と同様に、シンプルで自由度の高いOpenStackベースのクラウド基盤であるCompute Oに対応する。神奈川、大分拠点は可用性が高く、負荷分散機能を持つVMware製品で構築したクラウド基盤「Compute V」に新たに対応する。
これによりユーザー系は、クラウド上に構築したいシステムに応じて拠点を選択できるようになる。また、各拠点を接続する拠点間接続機能で拠点間のデータ同期やバックアックアップなどが可能になり、クラウドサーバーの冗長化も図られる。
利用料金(税別)は、大阪が月額4000円から、神奈川と大分同5500円から。セキュリティオプションは1vCPU(仮想CPU)当たり500円。