KDDIとKDDIデジタルセキュリティ (KDS) は7月17日、自宅や外出先などのリモート環境から社内ネットワーク上で管理するシステムへ安全に接続するクラウド型セキュリティサービス「Zscaler Private Access」(ZPA)の提供を開始した。
両社は2019年6月にクラウド型セキュリティサービス「Zscaler with KDDI」の国内提供を開始し、インターネット上のクラウドサービスへのセキュアなアクセスを実現する「Zscaler Internet Access」(ZIA)を提供している。
今回、アクセス場所やネットワークを問わず、VPN(仮想私設網)を使用せずに、社内で管理するIaaSやデータセンターなどのシステムに接続することができるZPAの提供を開始した。SaaS型サービスなどの社外管理アプリと同様の基準で社外から社内システムへのアクセスを管理することで、アクセス場所を問わずセキュリティポリシーを統一できる。また、VPN構築費用の削減など、さまざまな運用コストの削減も可能になる。
ZIAとZPAを組み合わせて導入することで、“ゼロトラスト”の一要素であるあらゆる場所、どのネットワークからでも同一のアクセスポリシーに基づきセキュアに接続することが可能になり、企業の働き方のDX(デジタル変革)をサポートする。
「Zscaler with KDDI」のサービス名称を「Zscaler」に変更するとともに、ZIAについては「Zscaler Internet Access設定代行オプション」を新たに追加する。

Zscalerのサービスイメージ(出典:KDDI)