大阪で八百屋を営む菜々や(堺市北区)は、クラウド型受発注システム「CO-NECT」を導入。4時間かけて手書き処理していた納品書作成時間を3分に削減したという。8月4日、サービスを提供するCO-NECT(旧ハイドアウトクラブ、品川区)が発表した。
ファクスで受注する1日数十件の注文全てを出社して手書き処理。納品書作成のため1日4時間前後が必要だが、飲食店の顧客も多く、お店を閉めた後の深夜注文も多かったという。朝4時に市場に到着する必要があるため、深夜24時に起床、出社して作業していたと説明。効率化できる手段を検討していたとしている。
初期費用無料などのコスト面を決め手に、受注内容に基づいた納品書を自動生成できるCO-NECTを採用。その日の受注を一括ダウンロードでき、3分程度で納品書が完成するという。時間で換算すると98%の削減になるとしている。
場所を問わずに確認できるため、出社せずに市場へ直行、市場での追加注文確認もできるという。同様に、顧客も場所を問わずに発注でき、高く評価されていると伝えている。

出社が不要になるという(出典:CO-NECT)
CO-NECTは同日、ワインスクールを運営するアカデミー・デュ・ヴァン(渋谷区)での採用も発表。オフィスに出社する必要がなくなるとともに、ファクスのほかメール、LINEなどバラバラだった受注方法を一元化。注文の見落としがなくなったと説明している。
また、日本の法人間取引の70%弱がファクス、電話などのアナログな手法を活用しているという経済産業省の調査結果(PDF)も紹介。テレワークが難しいという現状を指摘している。

出典:CO-NECT
CO-NECTを受注に活用する場合、無料のフリープラン、税別月額利用料9800円からのプロプランを選択できる。発注側の利用料は無料。

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