フォーラムサイト構築ソフトのvBulletinで、2019年に報告された任意のコードを実行されてしまう脆弱性(CVE-2019-16759)への対策を迂回されてしまう新たな問題が明らかになった。この問題を悪用するサイバー攻撃が既に起きているという。
CVE-2019-16759の脆弱性は2019年9月に発覚し、vBulletinのバージョン5.x~5.5.4が影響を受けるとされ、バージョン5.5.2と5.5.3および5.5.4では脆弱性を修正するアップデートが提供された。
新たな問題を報告したセキュリティ研究者のAmir Etemadieh氏のブログによると、先に提供されたアップデートは、vBulletinのテンプレートシステムの構造的な特性から適切に機能しない場合があり、攻撃者は対策を迂回し得るという。この問題はバージョン5.6.0、5.6.1、5.6.2に影響するとされ、Etemadieh氏がPoC(概念実証)コードも公表した。
vBulletinは、8月11日に今回の新たな問題に対処するアップデートをリリースし、ユーザーに適用を呼びかけている。情報処理推進機構(IPA)も同日付で情報を更新し、今回の問題を悪用するサイバー攻撃が既に発生しているとして、早期のアップデートの適用を推奨している。