財務管理や人事管理のクラウドソフトウェアを手がけるWorkdayは、人事のリーダーが職場における「ビロンギング&ダイバーシティ」(B&D)の取り組みを促進する上で役立つ新サービス「VIBE Central」「VIBE Index」を発表した。企業のダイバーシティ(多様性)やインクルージョンに関するデータやベストプラクティスのコンテンツ、レポートを整理するダッシュボードや、従業員の自然減やリーダーシップ、雇用のギャップなどを確認できるツールを提供する。
VIBE Centralは、ダイバーシティやインクルージョンに関するさまざまな情報を「Workday Human Capital Management(HCM)」内の1カ所に集め、一元的に管理する。「VIBE」は、「Value Inclusion, Belonging, and Equity(インクルージョン、ビロンギング、公平性の重視)」を指す。
VIBE Indexは企業のB&Dの取り組みへのフォーカスについて相対的なパフォーマンスを評価する。企業は、B&Dの指標に見られる問題やギャップに焦点を当てられるようになる。
VIBE Centralでは以下の要素を評価できる。
- 雇用:雇用のバランスが取れているか、不当に優遇または冷遇されているグループはないかを把握できる。
- 昇進:昇進のプロセスや後継の育成で、インクルージョンや公平性を評価する指標を確認できる。
- リーダーシップ:リーダーやマネジメントレベル、後継者育成計画でダイバーシティを実現できているかを確認できる。
- 人材の自然減:多様な人材の自然減などを把握できる。
VIBE Indexでは、ビロンギングと公平性を多様性やインクルージョンとともに測定したり、人種や民族、性別、年齢、性的指向、障害の有無、階級、宗教、軍歴、認知的多様性などの個人のアイデンティティのさまざまな要素を利用して、雇用のライフサイクルなどを全体的に把握したりすることができる。また、昇進や機会の均等性、公平性を評価することも可能だ。
VIBE Centralは9月、 Workday HCMの顧客に追加コストなしで提供される。VIBE Indexは「Workday Prism Analytics」を利用し、2021年第1四半期に一般提供が開始される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。