ワークスアプリケーションズは、ERP(統合基幹業務システム)マネージドサービスのシステム基盤に「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)を採用した。
同社は、大手企業向けERPパッケージとして「HUE」と「HUE Classic」を提供している。Hue Classicの既存ユーザーから運用の効率化を図りたいという要望に応える形で、ERPパッケージのライセンスとリソース管理、監視、レポーティングなどの運用管理を一体的に提供するマネージドサービスである「HUE Classic Cloud」の提供を9月25日に開始した。
同社では、他社のクラウドを利用し、オンプレミス環境向けのビジネスアプリケーションを運用まで含めてクラウド上で提供する、HUE Classic Cloudと同様のサービスを提供していた。しかし改めてパブリッククラウドの比較検討を行った結果、性能、コスト、シンプルなコンソール、コンプライアンス、スペックの拡張性を評価し、OCIを採用することとなった。
採用理由としては、サーバーリソースだけでなく、ネットワークやストレージまで含めてコストパフォーマンスが優れていること、コンソールのユーザーインタフェースなどの使い勝手がよく、エンジニアの学習コストを抑えて導入することが可能であること、さらにスクリプトでの環境構築やメンテナンス作業が可能なInfrastructure as Code(IaC)が実現されていることなどを挙げている。
また、多くの金融機関で求められる「FISC安全対策基準」への準拠など高いセキュリティレベルを実現するための要件に対応できると判断されたことも、今回の採用の大きな決め手となった。