スマートフォンとしては重量級
Galaxy Foldは、276gとスマートフォンとして重量級だ。Appleの「iPhone 11 Pro Max」が226gということを考えれば、スマートフォンとして非常に重く、ちょっとしたことで手から落ちないか気になる。
これだけ重いと、コンクリートの道に落とすと、破損する可能性が高いのではないだろうか。ケースなどが必須になるだろう。
ディスプレイに関しては、さすが有機EL。2つ折りを開いたメインディスプレイは、画面も大きく非常に綺麗だ。美しいともいえるレベルに到達している。カバー側にも同じ有機ELを採用しているため、ディスプレイのクオリティは非常に高い。
Galaxy Foldが発売された2019年9月直後は、2つ折りディスプレイに細かなゴミが入り、メインディスプレイが破損したり、強い力を加えると2つ折りのヒンジが壊れるといった問題もあったが、日本国内で発売が開始した10月の段階では、このようなトラブルは解消されている。
ただ、実際に触ってみたところ2つ折り部分のヒンジが若干弱そうで、力を加えるとズレる感じがした。実用上は、大きな問題は無いが、2つ折りという形状を考えれば、手荒には扱わない方が良さそうだ。
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メインディスプレイを開いた状態で、2つ折りの谷のディスプレイ部分は、フラットになるとはいえないが、凸凹がそれほど目立つほどでは無かった。多くある2画面ディスプレイから考えれば、ベゼル部分が無いため、画面がフラットに使えるのはGalaxy Foldの大きなメリットといえる。
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Galaxy Foldはビジネスで使えるのか?
2つ折りの大画面ディスプレイを実現しているGalaxy Foldだけだが、テレワーク時代の作業ができるかといえばキツそうだ。
長時間の操作などを考えれば、外付けの大型ディスプレイは欲しいし、キーボードやマウスも必要になる。ノートPC持ち歩きに対する限定的な代わりにはなるだろうが、Galaxy Foldだけで、長文のドキュメントを作成したり、パワーポイントのプレゼンテーションを作成するのは少しキツいかもしれない。客先でプレゼンテーションや資料を見せるときのノートPCやタブレットの代わりにするなど、非常に限定された使い方になるかもしれない。
auでは、5Gに対応した「Galaxy Z Fold2 5G」の発売を11月上旬に計画している。タイミング的には、製品の切り替え時期なので、安くGalaxy Foldが購入できるならメリットは大きいだろう。
5Gは、本格的に利用できるのは基地局の設置がすすむ2021年後半以降になると言われている。4G並のエリアで使えるのは、2023年から2024年になる可能性が高いことを考えれば、5G時代といっても多くのスマートフォンは4Gで使うことになる。4GをサポートしているGalaxy Foldでも問題ないだろう。コスト面を考えれば、5Gに対応したといって、高額なGalaxy Z Fold2 5Gを購入するよりも、Galaxy Foldの方がコスパが高いといえるだろう。