IBMとServiceNowは米国時間10月15日、両社の提携を拡大し、ServiceNowのサービス管理・運用可視化ツールを、人工知能(AI)によってIT運用を自動化するIBMの「Watson」ソフトウェアと連携させると発表した。
この提携は、企業が社内で自動化を推進しようとする中で、IBMの「Watson AIOps」とServiceNowの「IT Service Management」および「IT Operations Management Visibility」を連携させるのが狙い。両社は2011年に提携を開始し、2018年には対象を拡大してサービスも含めるようになった。
提携の下、両社はまず、ServiceNowのIT Service Managementのインシデントデータ履歴を利用して、Watson AIOpsのアルゴリズムを訓練する。企業が2つのプラットフォームを使って、通常のIT環境のベースラインを把握できるようにすることで、より素早く異常を特定できるようにしたい考えだ。
IBMのクラウド統合担当バイスプレジデントのMichael Gilfix氏によると、AIOpsはServiceNowのワークフローに統合される。「ITが連携できる新たな環境を生み出す機会になる」(同氏)
ServiceNowのITワークフロー担当シニアバイスプレジデントのPablo Stern氏は、IBMとの連携について、顧客がデジタル変革で必要な、新しいITインフラをサポートするものだと述べた。
両社は共同で以下のことに取り組む。
- ServiceNowのIT Service Management
- ServiceNowのIT Operations Management Visibility
- IBMのWatson AIOpsでIT環境の異常を検出、診断、対処
- IBMは、ServiceNowの取り組みを拡大し、「Now Platform」のためにアドバイザリー、実装、マネージドサービスを提供
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。