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NECとdotDataの新サービスにみる「データサイエンスの“民主化”」への挑戦

松岡功

2020-11-12 07:00

 本連載では、筆者が「気になるIT(技術、製品、サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、NECとdotDataが提供する「dotData Cloud」を取り上げる。

SaaS型サービス「dotData Cloud」が日本で利用可能に

 NECは先頃、アメリカに本社を置くdotDataのソフトウェア「dotData Enterprise」をSaaS型で提供する「dotData Cloud」を日本で提供開始すると発表した。

 NECからカーブアウトしたdotDataが開発した社名と同じソフトウェア「dotData」は、人工知能(AI)を活用して予測分析プロセス全体を自動化するもので、日本国内ではNECが独占販売権を取得している。(図1

図1:dotData技術のポイント(2018年4月26日のdotData設立発表会見での説明より)
図1:dotData技術のポイント(2018年4月26日のdotData設立発表会見での説明より)

 今回、新たに提供開始するdotData Cloudは、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)からプログラミング不要でAI開発を自動化するdotData Enterpriseを、dotDataがAmazon Web Services(AWS)上からSaaS型で提供するサービスで、素早く、スモールスタートでdotDataを利用開始することができる。

 さらに、顧客企業がdotDataを活用してAIによる業務改善を加速できるよう、NECがアドバイザーとしてdotDataの学習用コンテンツの提供をはじめ、問い合わせ対応やニューノーマル(新常態)に合わせたリモート支援などを行う「分析サポートサービス」も併せて提供する。これにより、より身近に、手軽にdotDataをデータ分析に活用できるほか、部門単位など規模の小さな分析にも活用しやすくなる。

 年間契約時の価格は、分析サポートサービスを含めて月額100万円から。サービス利用人数は無制限。国内向けサービスはAWS東京リージョンから提供される。

 dotDataの最高経営責任者(CEO)である藤巻遼平氏は、ソフトウェアであるdotDataのコア技術となる「予測分析自動化技術」の開発者で、2015年にNECで最年少(33歳)の主席研究員に就任した。

写真1:2018年4月26日のdotData設立発表会見で説明に立ったCEOの藤巻遼平氏。カジュアルな格好で新たな企業カルチャーを印象づけた
写真1:2018年4月26日のdotData設立発表会見で説明に立ったCEOの藤巻遼平氏。カジュアルな格好で新たな企業カルチャーを印象づけた

 予測分析自動化技術は、熟練のデータサイエンスが膨大な時間をかけて人的に行っているビッグデータの特徴量設計、予測モデル設計などの高度な分析作業をAIによって完全自動化するもので、データ分析にかかる時間を圧倒的に短縮することができるという。

 dotDataは「データサイエンスのプロセスをシンプルにして、企業のより多くの人材がメリットを享受できるようにしたい」という発想から生まれた。藤巻氏はこの発想について、「データサイエンスの“民主化”」と表現している。

 2018年4月のdotData設立発表会見では、「そもそもAIという技術を使うのが難しいので、データサイエンティストが求められている。そうしたデータ分析が誰でもできるようになるかというと、そこには大きなギャップがある。dotDataはそのギャップを埋める役割を果たしていきたい」と語っていたのが印象的だった。(写真1

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