アドビは、味の素が電子サインサービス「Adobe Sign」を導入したと発表した。
証跡管理や改ざん防止といった電子契約の強みを活用したリスク管理も実現するとともに、今後は契約締結業務をAdobe Signで運用するため、同サービスの導入を希望する国内外の関連会社への展開も検討していく。
採用した理由として、味の素は海外における利用実績が多く、34の言語に対応していることなどが挙げられている。また日本国内にとどまらず、海外の拠点でワンストップで使用できるグローバルなシステムであることも採用決め手となった。さらに、世界的に使われているPDFを開発したアドビが提供するプラットフォームであれば、しっかりしたセキュリティやサポート体制が期待できるという理由もあるという。
味の素では従来、取引先との契約を書面で行っていたが、製本、押印、収入印紙の貼り付け、郵送などのプロセスの非効率性と契約締結までのリードタイムの長さが課題となっていた。また、物理的な押印作業はリモートワーク推進の妨げにもなっており、コロナ禍によりその対策を講じることが急務となっていた。