味の素は、新会社である味の素食品の立ち上げに伴い、基幹システムとして「SAP S/4HANA」を導入し、2019年4月に本稼働を開始した。
味の素では、グループ経営基盤強化の一環として、2018年に基幹システムの再構築を開始。SAP S/4HANAについてはグローバル対応の基幹システムとして多くの実績を持つことが評価された。
今回のシステム構築は、主要ベンダーとしてNRIシステムテクノが野村総合研究所と協力して担当し、「グループ共通の商品軸および得意先軸での事業管理と財管一致」「個別システム・業務を極小化した上でグループ共通システムの構築」という方針で進められた。既存ERP(統合基幹業務システム)に存在するアドオンを大幅に削減し、約12カ月間でプロジェクが完了している。
今後は、味の素食品社向けに今回構築したSAP S/4HANAのテンプレートをベースに、味の素社単体に対して2021年度に導入することを予定している。