冨永氏は「われわれの調査によれば、海外のホスティング事業者は月額300円前後でVPSサービスを提供している。だが、国内大手は寡占が進み、価格が下がらない。われわれは(前述したような)工夫を凝らすことで約45%の安価を実現している」とも述べている。

NTTPCコミュニケーションズによる試算。大手他社と比較してコストを半額に抑えられるという。Office利用時はメモリー4GB以上のVMを推奨している(出典:NTTPCコミュニケーションズ)
ただ、リモートワークといっても業務で使用するアプリケーションは欠かせない。VPS接続環境でOffice 365を使用するには、Office SALが必要となるため、コストが増加してしまう。
NTTPCコミュニケーションズは、ホスティング事業者が提供するクラウド基盤において、顧客が契約しているOffice 365 E3/E5の利用を認めるQMTH(Qualified MultiTenant Hoster)認定を取得している。そのため、Office 365 E3/E5を契約している場合、そのライセンスをWebARENA IndigoのWindowsタイプに持ち込むことで、Office SALの費用を抑制することが可能だ。
NTTPCコミュニケーションズの調査によれば、Office 365の動作要件であるメモリー4GB、vCPU×4、SSDが200GBモデルを契約した場合、月額費用は国内最大手ホスティング事業者と比較して、約半額の3450円まで抑制できるという。